ミーハーはまを言霊ノート

データ分析を頑張る30代パパ/セルフリファレンスの権化が人生の指針/淡い淡い夢はメディア露出

コンサル歴2年半でエンジニアへ転職したお話



こんにちは!

 

はまをです。

 

前回の記事から1年以上経ちました。

 

 

hamawwo.hatenablog.com

 

 

今回はタイトルの通り、私はコンサルタントの働き方に適応できず淘汰され、

 

転職活動を行ったので、そのプロセスと結果について記載します。

 

結論、2社から内定をいただいたのち、社内向けシステムのエンジニアに転職することになりました。

 

逃げるは恥だが役に立つ

 

私の座右の銘になりました。

 

鬼ヶ島

 

「いざ、鬼ヶ島!!!」

 

全力で走っていました。

 

しかしいつの間にか鬼たちがゴロゴロいる茨の道に迷い込み、

 

棍棒フルボッコになった挙句、イバラの棘が刺さりまくり治療が必要な状態になりました。

 

目指していた方向も実は違っていたことに気がつき、トボトボと後戻りします。

 

もちろん優しげな赤鬼、青鬼もおりました。

 

イバラの棘の抜き方、イバラの道の避け方を教えてくれる鬼。

 

比較的扱いやすい棍棒の使い方を教えてくれる鬼。

 

「まずはありがとうございます。ここの部分についてですが…」とYes, butで優しく詰めてくる鬼。

 

そう、あくまで「鬼」ですので、棍棒はしっかり振りかざします。

 

私は鬼退治をしたいわけではない。

 

私は鬼になりたかったわけでもない。

 

私って鬼ヶ島に行きたかったんだっけ。

 

いや、ただ棍棒が欲しかっただけじゃなかったっけ。

 

いや、ただ「鬼ヶ島に挑戦するイケてる自分」に酔ってみたかっただけだったのかも。

 

気づけば2年半が経っておりました。

 

おじいさんに優しく育てられすぎたのかもしれません。

 

鬼ヶ島からは早々に撤退し、休養を取ることにしました。

 

「次はどこに向かおうか…おじいさんの下に帰るわけにもいかないので、

 

いったん、イヌ、サル、キジを仲間にするためのきびだんごを作るところからはじめましょうかね。」

 

ゆるりと歩き始めました。

 

転職背景

 

前回の記事の2021年9月ごろから1年程度は、ほとんど社内向けの仕事(インターナルワーク)にアサインされ、

 

日々せっせと仕事を行っておりました。

 

社外向けに自社のランディングページを作成マーケティングに貢献する、

 

全社DXの施策となるプロダクト開発を行い、全社アイデア賞を受賞しボーナスに影響する評価も最高ランクとなる、等

 

それなりに充実した生活を送っておりました。

 

2022年9月、いよいよ準備は整い、いざクライアントワークへ復帰!

 

コンサルタントとしてのキャリアを再スタート!

 

となるはずだったのですが、そのプロジェクトの難易度がえげつなく高く、

 

3カ月間走ってみたものの、いよいよ限界を迎え、

 

再度メンタル異常の兆候が見えてしまうことになりました。

 

「こんなクソみたいな資料をよく持ってこれるね」

 

「考えることを放棄してるね」

 

「バリューのない仕事しても無駄だからね」

 

ある特定の、特殊な環境で、全員が全員このようなタイプの人たちではありません。

 

ただ、頭が良すぎる人たちには、凡人めである私の力では

 

当然ながら太刀打ちできるものではありません。

 

気づけば鬼に囲まれていました。

 

なるほど、私にはコンサルは向いていないんだなと思い、転職活動を行うことにしました。

 

所属部門トップのパートナーからも

 

「はまを君が評価されるような機会が、コンサルにはないのかもしれないですねー」

 

といわれる始末…はい、おっしゃる通りです。

 

転職活動

 

所属部門トップのパートナーにも相談し、2023年1月はまるまる有給休暇をいただけることになりました。

 

その休暇中1月の1カ月間で、一気に転職先を決める想定です。

 

2022年末の時点でまだ転職先が決まっていないにもかかわらず、

 

所属部門トップのパートナーに対し

 

「転職活動に専念します!」

 

というのはなかなかレアケースで、当該パートナーも本ケースは初めてだとおっしゃっていました。

 

ありがたい話です。

 

さて、2022年12月中旬より転職活動を開始しました。

 

前回の事業会社からコンサルへ転職した際にも利用した、某R社の転職エージェントに登録したところから始まりました。

 

某R社以外のヘッドハンター的な人ともやり取りを行いましたが、

 

個人的には、数あるエージェントでも、特に某R社の担当エージェントに相談することはお勧めします。

 

理由は、自分がモヤっと描いている転職の動機、軸などを話すことで、

 

フィードバックとしていい感じの言葉に変換してくれる、言語化してくれるためです。

 

そのまま職務経歴書なり面接なりでそのキーワードを使うことができます。

 

そもそも私がそういう言語化を苦手としているからかもしれませんね。

 

また今回の転職理由はネガティブなもの(仕事の環境が過酷で耐えられない)ですが、

 

エージェントに相談することで、前向きな転職理由に言語化してくれます

 

私の場合、面接では

 

「貢献感と具体的な仕事をしたいこと、あとはワークライフバランスの見直しのため」

 

と伝えていました。もう少し具体的に、面接では下記のように話していました。

 

  • (略歴の説明後、得たスキルを伝えてから)今まで得たスキルを、自分のためではなく、より社会や会社に還元することで、結果的に私自身も貢献感を感じるような働き方と、
  • 過去の仕事の経験から、抽象的な上流での仕事よりも、より具体的にコードやデータを触りながら進める仕事のほうが自分に合っていると感じており、
  • 改めて事業会社を中心に、転職活動をしています。

 

エージェントに登録後、希望する企業を検索してお気に入りに登録していきます。

 

同時に、適当に職務経歴書と、某R社独自の履歴書を書きつつ、

 

面接でお話しするであろう経験について振り返っていきました。

 

就活でよくやる、いわゆる自己分析ですね。

 

経験を振り返る際、就活や前回の転職活動等でも活用したフォーマットがあります。

 

まず大枠をつかんでもらうための前提とする「事実」として、下記を記載します。

 

  • 業務の期間
  • 業務タイトル
  • 業務概要
  • 結果
  • 体制・メンバー
  • 自身の役割

 

そして、面接で聞かれるであろうことに対する答えを作る目的で、下記5つの観点で思い出します。

 

  • 出来事のきっかけ・動機・もやもや

 

業務の中であるきっかけや動機、もやもやが起きます。

 

  • 困難

 

その中で自分にとって難しいことが起きます。

 

  • 成功要因=狙い・工夫点

 

困難に対し、どう考えたかを記載し、ここが自分なりの考えや価値観が反映される、押しポイントです。

 

  • 行動・結果

 

行動した結果、どうなったかを事実として書きます。

 

  • 学び・次につながる行動

 

上記の一連の流れにより、何を学び、次に活かせる経験になったかを明らかにします。

 

今振り返ると、結果的に面接ではこのうちの一部しか話さないのですが、

 

私の場合、事前に準備していないと話せないタイプなので、いつも実施しています。

 

また職務経歴書にも記載することで、面接の際に

 

「ここについて詳しく教えてください」

 

と聞かれることが多々ありました。

 

参考になれば幸いです。

 

面接

 

結果的に36の職に応募し、書類選考を通過したのは12、2次面接に進んだのは3社、内定をいただいたのは2社となりました。

 

なかなかうまくはいかないものですね。

 

書類で落ちるのはどうとでもなるのですが、

 

面接を実施した後見送りのメールが来ると、

 

たとえ「その会社に合わなかっただけ」と理解してはいるものの

 

話すことが得意ではないガラスのハートの持ち主(はまを)にとっては、つらいものでした。

 

今考えて失敗だったなと思うことは、

 

優先度の高そうな会社を最初のほうに応募したことです。

 

書類審査を通過し面接となった際、伝えたいことが曖昧な状態で話すことになりましたが、

 

転職活動が進んでいくと、一般的な質問を何度も答えることになります。

 

一般的な質問とは、経歴、転職理由、志望動機、何やりたいか、キャリアプラン、仕事で大変だったことをどう乗り越えたか等です。

 

ある程度話す内容が同じなため、転職活動の後半に受けた面接のほうが、それなりに流ちょうに答えられます。

 

「はいはい、またこれね」

 

といった心持ちです。

 

面接に慣れていない人(はまを)としては、当たり前に聞かれることの解像度が低い状態で面接に臨むことになってしまったと反省しています。

 

行動してから考えるという私の思考のクセが出た結果ですね。

 

また会社によっては、見送り(=不合格)になった際にも理由をフィードバックしてくれることがあるので、

 

次の面接や企業選びにいかすことができます。

 

したがって、面接スケジュールを考え、選考の順番をある程度考えて応募を進めていくのが良いかもしれないと思いました。

 

なお今回の面接は全てオンラインだったことは救いでした。

 

面接が得意ではない人(はまを)としては、裏にキーワードを書いた簡単なメモ(カンペ)を置きながら話すことができるので、

 

伝えたいことはもれなく伝えることができます。

 

内定

 

さて、最終的に内定をいただいた会社は、次のような2社でした。

 

1.社内エンジニアとして、AIやデータ分析を行う。

→年収に懸念

 

2.DX戦略コンサルタントとして、データマネジメントの支援を行う。

ワークライフバランスに懸念

 

簡単に2社を比較すると下記です。

 

 

1.社内エンジニア

2.DX戦略コンサルタント

総合所感

年収に懸念

― 

ワークライフバランスに懸念

年収見込み

×

前職より低い可能性

現職と遜色なし

職種

エンジニア

コンサルタント

クライアント

社内向け

社外のクライアント向け

業務内容

知見のあるAI・データサイエンス。「やりたいことを何でもどうぞ」と言われている。残業なし。

知見がないデータマネジメント。コンサル業務のためワークライフバランスは不安。残業40時間程度か。

自身の貢献度

チームメンバーのレベルは未確認だが、スキルセットを生かしやすいため貢献度は高い。

期待値によるが、やることがたくさんあるという意味では貢献度は高い。

社風とキャリア

穏やかで詰めることは基本ない、データアナリティクスにこれから力を入れるため伸びしろあり。

できて1年程度の部署のため、古参としてキャリアを積める良さあり。

 

表の軸の設定、つまり何を大事にするかで意思決定を行う必要があります。

 

心身の健康、家族との時間、仕事の難易度、今後のキャリア、社風、年収…

 

元々転職活動を始める際に、意思決定する際の軸を定めており、面接でも伝えていたはずでしたが、

 

いざ意思決定をする場面になると軸がぶれてしまい、こうも迷ってしまうものですね。

 

家族や関係者と話したり、内省したりして考えた結果…

 

目先の給与や今後のキャリアの可能性に挑戦することより、

 

心身の健康と家族との時間を大事にしたい想いを優先し、

 

1の社内エンジニアに転職することに決めました。

 

中学生の頃から

 

「将来は大企業に勤め稼ぐことで、将来家族にお金が制約にならない生活をさせたい」

 

と決めていた私にとっては、大きな方向転換となります。

 

2.は誰もが知る大企業かつ給与も申し分ありません。

 

しかしいざ社会人になり家族を持つと、意思決定の判断軸は変わるものですね。

 

自分の健康第一というのが身に染みた2年半のコンサル生活でした。

 

前職も社内SE的なところがあり、どうしても相対するクライアントが社内か社外かで、自身のパフォーマンスに大きく影響してしまうと考えました。

 

対人コミュニケーションに対しては、小中学生のころのトラウマもあると思います。

 

これについてはまた別の記事で記載したいと思います。

 

これから給与は圧倒的に激減し、転職先の部署でも

 

「さーて、はまを、あなたは何ができるんだ?」

 

といった目で見られることでしょう。

 

社内エンジニアとしてスタートダッシュが切れるように、

 

これから準備を始めたいと思います。

 

鬼ヶ島に行かなくても、健康で楽しく生きていきたいです。

 

はまを