生成AIを活用して不動産屋と交渉した結果150万円引きになったお話
- 前提—家を買う
- 交渉の始まり—現地確認と初期の値引き提案
- 生成AIを活用した交渉準備—反論シミュレーションで戦略を強化
- 生成AIの活用—ざっくりとしたその使い方
- 実際の交渉—生成AIが支えた具体的なアプローチ
- 交渉の結果—150万円の値引きに成功
- 生成AIの力を借りて交渉を成功させるためのヒント
- 最後に

こんにちは!
はまをです。
突然ですが私自身、不動産業界における情報の非対称性に非常に憤りを感じています。
不動産業界のみならず、情弱が負ける世界が嫌いです。
まぁその差分こそが、情報の価値、なんでしょうね。
知識が乏しい私が、プロフェッショナルである不動産の営業と戦うために、一定程度の戦略が必要と思いました。
私は社内で「自称、生成AIおじさん(お兄さん)」でそこそこ認知されており、プライベートでも生成AIを活用しようと思った結果、
最終的に最初の提示額より150万円引となりました。
わーい
本記事では、その具体的な交渉プロセスと、生成AIをどのように活用したかを簡単に紹介します。
生成AIツールのおかげなのか、業界的常識なのか、環境や状況のおかげなのか、完全にたまたまなのか、それこそ情弱のためわかりませんが、
少なくとも生成AIがなければ、交渉しようとも思わなかったとは思います。
不動産屋の回し者でもなんでもなく、生成AIに対してこんな使い方があるんだな、という感じで楽しんでいただけますと幸いです。
前提—家を買う
特段急いではありませんでした。
モチベーションはそこそこで、まぁあと2年以内くらいにいいところがあればなーという感じでした。
そんな中、義父母の家の裏がちょっとした山林だったのが、「分譲地になるらしい」という話から、
義父母が散歩の途中で営業さんから名刺をもらい、
そこから紹介を受けたことが始まりでした。
交渉の始まり—現地確認と初期の値引き提案
その分譲地は、面積や立地が希望条件にぴったりのものでした。
なにせ、義父母の家のほんとに真裏なため、妻の超地元です。
真裏、もう徒歩1分です。
営業さんとお話を進める中で、
2回目の現地確認の際、急に
「私の方で頑張らせていただいて、100万円の値引きは可能です。」
と言われました。
少しびっくりして困惑しました。
と同時に、疑問を感じました。
100万円、という数字の根拠は?
あなたからおっしゃったんですから、こっちはちょっと戦いますよ?
こんなお話で100万円も下がるのなら、もっと下がるのでは?
本当にこれが最大限の値引きなのか?
そこからちょっとした調査と、交渉戦略を立てることにしました。
生成AIを活用した交渉準備—反論シミュレーションで戦略を強化
不動産の営業と対等に交渉するためには、あらゆる反論に対応できるよう準備が必要と考えました。
そこで、早々に生成AIを使い、実際の議論をシミュレーションしました。
不動産の営業さんがどのような反論をしてくるかを生成AIに予測させ、さらにその反論に対する私の対応を生成AIに作成してもらうなど、議論のシナリオを複数展開しました。
このプロセスにより、事前にさまざまな視点を取り入れ、視野を広げることができました。
生成AIの活用—ざっくりとしたその使い方
以下、具体的に使用した生成AIです。
これで交渉の準備を整えました。
なお冒頭の画像は、プライベートでお気に入り登録している好きな生成AIツールたちです。
ClaudeとChatGPT
メールのドラフトや上記シミュレーションを行う際、これらを活用し、より論理的で効果的な交渉文を組み立てました。反論に対するフレーズや、相手に納得してもらうための論点を磨き上げました。生成AIツールの中で1番好きなのがClaudeです。
GensparkとPerplexity
土地の価格や公示地価に関する調査にはこれらのツールを使用しました。不動産業者に対して客観的なデータを示し、合理的な根拠を持って交渉するための情報を収集しました。同様の機能を持つFeloは利用しませんでした。GensparkのAutopilotはFactチェックに少し利用しました。
実際の交渉—生成AIが支えた具体的なアプローチ
生成AIを活用して集めたデータと作成した交渉フレーズを基に、担当営業さんにメールを送りました。その際、以下の3つのポイントを中心に交渉しました。
1. 直接取引による仲介手数料の削減
直接取引であることから、通常かかる仲介手数料が不要になるため、その分を値引きに反映できると主張しました。
生成AIが生成したフレーズを使い、迅速な手続きと費用削減のメリットを相手にアピールしました。
2. 公示地価に基づいた価格評価
エリア内の公示地価を基に、提示された価格が高すぎることを示しました。
生成AIで調査したデータに基づき、坪単価を算出し、それを基に合理的な価格を提案しました。
3. 市場価格との比較による価格交渉
周辺の市場価格を考慮し、現実的な相場価格を提示することで、さらに説得力を持たせました。
生成AIが提供したデータは非常に役立ち、具体的な数字をもって交渉を進めることができました。
交渉の結果—150万円の値引きに成功
最終的に、不動産会社は私の提案を受け入れ、一番初めに提示されていた金額より150万円の値引き(120万円の土地、30万円の食洗機オプションを付与)に応じてくれました。
生成AIによるシミュレーションとデータ収集が功を奏し、不動産業者との議論で一定程度優位に立つことができたのではないかと思います。
とはいえ、最初に抱いた疑問「100万円、という数字の根拠」に関しては、よくわかりませんでした。
いいんだが、よくないんだか。
生成AIの力を借りて交渉を成功させるためのヒント
今回の経験から、生成AIを活用することで、情報の非対称性に打ち勝ち?
交渉が一定程度スムーズに進むかを実感しました。
不動産の交渉において、以下のポイントを押さえておくと、生成AIの力を最大限に活用できるかと思います。
シミュレーションから、視野を広げる
事前に生成AIに交渉のシミュレーションを行わせ、様々なシナリオを想定することで、どのような反論にも対応できる準備を整えました。
データを集め、客観的な根拠を持って交渉に臨む
公示地価や市場価格のデータを生成AIで調査し、合理的な根拠を持って相手にアプローチすることができます。
効果的なコミュニケーションフレーズを生成AIに生成させる
生成AIに交渉スクリプトを作成させることで、論理的かつ効果的なフレーズが手に入り、相手により説得力を持ってアプローチできます。
最後に
以上、生成AIを使った不動産交渉の実例を紹介しました。
150万円、少なwww
もっといけたのでは?
そもそもの全体額から相対的に低くない?
おっしゃる通りかもしれません…
個人的には大きな額だったのです。
とともに、生成AIを使って具体的な「お金」という価値を得ることができた、という体験を共有したかったのが正直なお気持ちです。
月20ドル(約3000円)×12ヶ月=約3.6万円の投資対効果はあったなーと実感したかった具合です。
実際、なにが功を奏したのかは正直よくわかりません。
ともあれ、業務のみならず、プライベートでも生成AIの活用ユースケースとなったなと思います。
交渉や商談に生成AIを活用してみてはいかがでしょうか。
なお、生成AIの利活用については、自己責任でお願いします。
そもそも生成AIの出力結果を使うかどうかの意思決定の主体者は、人です。
まさに、Human in the loopですね。
はまを
簿記3級33点で不合格してから10日後に86点で合格した話
こんにちは、はまをです。
月初ですね。
諸々の会計処理、お疲れ様です。
本日は題名通り、簿記3級に合格したお話をします。
決して自慢ではありません。
醜態を晒すことで、どこかの誰か様の勇気になれば幸いです。
簿記が嫌い
私は監査関連企業のエンジニア(or データ分析者)です。
そのため、一緒に仕事をする人たちは、JCPAとかUSCPAとかゴロゴロいます。
怖いです。
従前から逃げていたことがついに差し迫っていました。
簿記です。
私は学生時代からずーっと苦手意識を持っていました。
本当に嫌いです。
理由としては下記です。
※簿記・会計という分野に敬意を表した上で、ビギナーズ視点、知識がないからこそ言えるということで、いつも以上に言葉が乱れております。
性格との不一致
私はクイック&ダーティな仕事を好むが、
より網羅性&正確性を求められることが性格に合わない。
簿記って要は手続きなのでは?
ルールを覚えるの嫌い。
背景わからないと全然理解できない。
手続きが手間
だいたい、手作業がうざい。
この時代にそろばん?
いや、電卓?
少なくともExcelくらいは使わせて欲しい。
少なくともExcelでできることを、わざわざ電卓で実施する古さと非効率さ。
基本は大事。
が、その基本という非効率を押し付ける精神論に気持ち悪さを感じる。
前提が手書きのデータモデル
財務書類系見て思うが、手書き前提なフォーマットですか?
仕方ない、古き良き分野ですもんね…
とはいえ、そろそろ改善しても良くないですか?
見た目重視の神Excelですか?
仕訳をなんで左右に書くわけ?
修正仕訳が別カラムにあるの、ナンセンスすぎやしませんか?
Key-Valueで属性をカラムに追加で良くね?
BS、PLの途中に合計欄挟まないで欲しい。
データの粒度を揃えてくれ。見栄え上ではなく。
JGAAPで無理なら、IFRSあたりで改定してください。
会計システムを作るエンジニアの皆様、心中お察しいたします。マジで。
科目ごと勘定記入(補助簿)に転記
は?
SQLのgroup byやらダッシュボードやら、 それこそExcelのPivotですぐできるよね?
冗長すぎん?
ナニコレ
何度も言うが、そもそもデータモデルがイケてない。
用語の違和感
勘定科目ごとの仕訳の仕方を論点と呼んでる気がするんだが…
コンサルで言うところのいわゆる論点(解決すべき問い)と意味違うのでは?
一定の手続きだからもう論点とは言えないのでは?
どの科目で、どう仕訳するかとか、微妙な検討ポイントがあるのかね、知らんけど。
初心者にはいらん用語ね、(会計的)論点。
気持ち悪い。
さらにその先、問題解決になっていない気がする。
背景がわからず、解決策としての手続きになっていないような気もする。
そもそも、問題解決って概念ではないのか…
勘定科目の名称、イケてなくね?
漢字から実態を想像するの難しいし、主語や目的語が揺れてる感じがうざい。
例えば、仕訳だと、どの会社の立場かで貸借が変わるのわかりにくい。これはテキストによるのかね。
文章からやりとりを想像するのが手間。
ニホンノカンジ、ムズカシイ
簿記を受験する背景
少々乱れました、失礼しました。
さて、会計士の上司・会計士の先輩とのキャリア1on1の一幕
会計士の上司「はまをさんの成長が見たいんですよね。
そういえば、簿記ってとったんですか?」
はまを「いえ…」
会計士の上司「まぁ今の簿記2級は連結決算とか入ってまぁまぁ大変ですよね。
とはいえ簿記3級くらいは取っておいても良いと思います。
誰でも受かりますしね。」
はまを「承知しました!(まぁ運転免許試験的な感じっしょ、まぁ受かるっしょ)」
会計士の先輩「簿記は仕訳がわかれば受かるね。簡単ですから。」
はまを「承知しました!(あー出た出た嫌いな仕訳ね、まぁやるしかない。)」
というわけで、とりあえず各勘定科目の仕訳ができるように、スマホで仕訳問題を頭でできるようになるまでザッピングしました。
私は身をもって実感することになります。
というか運転免許試験ってヤバイムズイ試験ですよね?(語彙力)
2024年5月2日、いざ受験!
人生2回目の受験!
結果、はい、ありがとうございます、余裕の不合格
33点
70点以上が合格です。
学生時代に続き、10年越し、2度目の不合格です、あー嫌い嫌い

ちなみに私の出身大学、どーん
※塾生、塾員の皆様に顔向けできない可能性があります
※確か慶應は会計士が1番多いと記憶しています
※記事発表時点で、簿記3級受かってないのに「おすすめの会計本」とか紹介しております
試験中の心境を振り返ってみましょう
第一問、上から一つ一つ仕訳を始めるが、焦る
20分で終え、第二問に行くが経過勘定の勘定記入で、焦る
なんとか第二問をもがく(結果、6点)
残り時間15分でとりあえず第三問に行くも、残り時間がなく決算整理仕訳から焦りすぎ、
とりあえず前TBの数値を転記する(無意味。結果、もちろん0点)
終了
真剣に試験対策する
その日から10日間で実施した概要は下記です。
要した時間は概ねトータル10時間程度です。
解き方の対策動画を見る(CPAラーニング、なぜかすべて無料なので、もはやこれだけで良いのでは?と思う。フリーミアムとか広告とかでもなく、なぜかすべて無料)。
※本団体と私は無関係です。ただの紹介です。
むしろ、紹介してしまうことで、不利益を被ってしまうのなら、削除いたします。
だったら載せるなという話でしょうか。
それでも個人的にかなりお世話になりましたので…
問題を電卓使って手で解く(ここが1番足りてなかった。面倒でも紙とペンと電卓を持つ。隙間時間も使って、ひたすら書く、苦痛の極み。)
ちゃんと問題文を最後まで読む(もはや日本語の試験なのでは?と思う、主語や目的語に注意する)
2024年5月12日、いざ再受験
人生3回目の受験!
結果、はい、ありがとうございます、合格です
学生時代からの、待望、念願、悲願の合格です、あー良き良き

再試験中の心境を振り返ってみましょう
全体観を確認し、落ち着いて第一問開始。
ほぼ迷うことなくゆっくり回答し、13分くらいで第三問へ
第三問に行くが、広告宣伝費やらちょっとみたことない仕訳があり戸惑うも、とりあえず全部決算整理仕訳を含め後TBを埋める
借方の金額が多くなって貸借合計が合わず、利益剰余金やらなんやらで焦り、とりあえず残り時間18分で第二問へ
法人税関連怪しいなー、商品有高の先入先出は余裕と思い、回答し始めて着々と時間がなくなり、最後の次期繰越で迷ってたらタイムアップ
ドキドキ…
これは受かってるでしょう…
もし落ちたらまた受け直すの苦痛…
「合格」
ワーイ
合格のためのTips
結果的ですが、簿記を学習する前と後で知った知識で、ここがわかれば受かる(と思う)点は
BSがストック、PLがフロー
厳密性を欠いた個人的な説明としては、
BSは非連続な塊で、重い・軽いといった物質的なイメージがあり(総資産がまさにそうでしょうか)
PLは流れる川のスナップショットを撮るイメージがあります(成績表と呼ばれるのがまさにそうでしょうか)。
BSが企業の筋肉、PLは企業の健康診断、という感じでしょうか。
ゴーイングコンサーンと決算
今風に言えばサステナブルという感じでしょうか。
企業は終わることなく、継続することを前提としています。
しかし、会計期間が毎年あるため、決算という形で会計期間を締めることで、その時点でのBS/PLを作成しステークホルダーに開示します(上場企業の場合、有価証券報告書)。
そしてまた、会計期間が始まるといった感じです。
だから決算整理仕訳でいったんしめて、また始まる際に戻す、という手続きが必要ということでしょうか。
試験の解き方
理屈も大事ですが、やっぱり試験なので、(小手先の)テクニックも大事と知りました。
落ちた試験日までは、スマホでひたすら仕訳しか学習しておらず、試験の問題形式を確認していませんでした。
第二問で総勘定元帳への転記を学習しておらず、また練習問題をやってこなかったため、実際の解き方がわからず、試験本番で焦る始末です。
舐めすぎました。
落ちた試験当日では、時間配分を間違えました。
第一問で20分使い、第二問でわからないまま残り20分となり、焦って第三問を解き始めたのでボロボロでした。
初めてBS・PLを作りきって思ったこと
第三問の練習問題で感じたことです。
手書きが何より面倒だが、 音楽のレコードとか、チェキの再来的な、レトロで新鮮なゲーム・手間こそエモいと捉えることにした
精算表の作成もとても手間だと思ったが、仕事で普段ダッシュボードを作っていたおかげでなんとかモチベーションを保った
裏方を知れば、表舞台を見たときに感動も格別、みたいな
練習問題を解く過程では、文章問題の理解が必要なので、国語だと思った
(受験を思い出し、最終的にはパターンの暗記ゲーまたは行間お察しゲーと思った)
たかが簿記3級、されど簿記3級…
いや、やっぱりたかが簿記3級なんでしょう。
有価証券報告書見たり、会計士の方々のご意見を伺ったり、監査現場をチラ見していると、
やること多すぎ、科目多すぎて、なんかすみませんって気持ちになります。
経理の皆様、会計士の皆様、日々、本当にお疲れ様です。
(もしあるなら)四半期レビュー、年次決算、本当にお疲れ様です。
さて。
会社で資格補助として、受験費用を賄える制度があるため、経費として申請しようと、上記の会計士の先輩に相談しました。
「簿記3級は簡単すぎるから検討しておりませんでした。」
なるほど。
そもそも簿記3級すらも取得していないにも関わらず、会社に居続けることができていることに感謝しないとですね。
すみませんでした。
しっかり自腹を切ることになりました。
もちろん2回分。
ありがとうございました。
はまを
子どもの言葉からコミュニケーションを考える

こんにちは!
はまをです。
今回は日ごろから常々考えていた、言葉について記します。
私は言葉に対して人一倍繊細で敏感だと自覚しています。
小中学生のころ、言葉に関する軽い発話障がい(吃音)で苦しみ、それにより今もなお、話すことが少しトラウマになっているからだと思います。
言葉と暮らす私たちにとって、言葉は今や当たり前で空気のような存在です。
しかし、たかが言葉、されど言葉です。
一度立ち止まり、あなた様が使う「言葉」に改めて着目いただけたら幸いです。
育休中の集大成感のある文章となりましたが、ストーリーになっていないため、読後感としては「TikTokや、YouTubeショート、Twitterあるいは今話題 のThreadsリプ欄のつぎはぎを見終えた感じ」です。
ただしそこそこの分量となりまして、1万文字を超えました。
書籍にして20ページ分くらいになりそうで、伝えたい要点は下記です。
※論理的な文章ではないため、繋がりが弱くぶつ切り的で、それぞれの章のまとめになっていないことはご了承ください。
本記事の要点
- 言葉に含まれる意味は(連続的、離散的に)複数あり、文脈によって意味を推察することも必要
- 子どもに言葉を伝えるにはオノマトペが有効で、目に見える形があるものから始める
- コミュニケーションの醍醐味は自分の思考を何かしらの手段で伝え合うこと
- 普段からポジティブな言葉と柔らかい語尾を利用して、優しい世界になってほしい
言葉に触れる
育休を取得してよかったことの一つに、娘の言葉を理解できていると感じられること、があります。
娘の言葉単体ではよくわからないことも、前後の文脈や一緒に経験したことから、何を伝えようとしているか推測できます。
きっと家族以外の人が聞いても、娘が何を言いたいのかすぐに理解するのは難しいのではないかと思っています。
例えば娘が両手を前に出しながら「コーン、ちょーらい」と伝えたことがありました。
一般には野菜のコーン(とうもろこし)を想像するかもしれません。
しかし娘が伝えた時間がおやつ時だったことから、「ポップコーン」であると推察しました。
また「ちょーらい」は両手を前に出したことで、「ちょうだい」であることは容易に推測できます。
そこでポップコーンを出し「これ?」と聞くと、娘は「そーそー!」と嬉しそうにお皿を持ってきました。
私も娘が言わんとしていることを把握でき、意思疎通ができたことで嬉しい気持ちになりました。
この嬉しさは、外国で自分の英語が通じた時の高揚感に近いものです。
一緒にいる時間が価値であると感じることができます。
さらにこの、文脈から意味を読み取ることは一般のコミュニケーションにも言えることではないでしょうか。
相手と一緒に過ごした時間や相手がどの程度理解しているかによって、前提や言葉の説明をどの程度詳細にまたは省略して話すことを決めることができます。
相手の状況に応じて利用する言葉を変えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができると考えます。
言葉を伝える
言葉は文字通り自己言及性の塊です。
言葉、これ自体が言葉です。
したがって、自己言及性の体現、セルフリファレンスの権化を目指すはまをとしては永遠のテーマとなります。
なお、本記事で利用した言葉もそれなりに気をつけてはおりますが、もろもろ乱れているのは、それもまた一興ということでご容赦ください。
子育てにおいて子どもに言葉を伝えることは、非常に高尚な知的作業と考えます。
言語の存在の前に、そもそもコミュニケーションの存在すらも知らない状態から始まり、自分の意思を言葉(あるいは身体)という媒体で伝える必要があるからです。
私は娘に言葉を伝える際、積極的に身体性を取り入れつつ、オノマトペを使うことを意識してきました。
身体性とは字の如く「体の性質、体の動きを伴う様」です。
例えば、
- ねんねー(寝る)と言う際には実際に横たわったり、
- おはよーと言う際には手を挙げてみたり、
- またねーと言う際には手を振ったり
などです。
またオノマトペとは、動物の鳴き声で言う、わんわん、にゃんにゃん、がおー、ぱおーんなどです。
これらには実は人工知能の分野における「記号接地問題(シンボルグラウンディング問題)」と関連するということに、後から知ることとなりました。
子どもに言葉を伝える際、
「はじめから大人のような言葉遣いを使っていれば、最近の子役のように小さい子でも大人のような話し方ができるようになるかもしれない」
と思うこともあるかもしれません。
テレビ「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」に出てくる子どもたちのようになってほしい、
ドラマ「ブラッシュアップライフ」の子役・永尾柚乃ちゃんが放った幸せのおまじない「みやおかさんはきこんしゃ」と言える子どもになってほしい、
と言った具合です。
子どもが生まれる前の私がそう考えていました。
しかし、物事にはステップがあり、子どもの言語学習には一定程度適した言葉があります。
小学1年生にいきなり正規分布を伝えるのもなかなか困難です。
掛け算、割り算から始まり、場合の数、確率、統計、そして分布といった順序が必要です。
これでも飛ばし飛ばしのステップであることは想像に難くないでしょう。
ブラッシュアップライフの「みやおかさんはきこんしゃ」と言うパワーワードは、バカリズム氏が長年脚本をステップ・バイ・ステップで描き続けてきた賜物でしょう。
そもそも、言葉を知らない子どもは、世の中のあらゆる「対象」と「言葉」が対応している、ということから学ばなければなりません。
「名付けの洞察」いわゆるヘレンケラー事件です。
対象と言葉の対応付けに役立っているのがオノマトペである、と私は理解しています。
左脳と右脳の関係、身体動作と言語の獲得の関係について、詳細は下記の「言語の本質」に記載があります。
言葉を考える
ここからは「言語の本質」、「冒険の書」、「ことばの発達の謎を解く」の一部抜粋と、所感を記載します。
読む順序は発行年順の、「ことばの発達の謎を解く」、「冒険の書」、「言語の本質」が良いかと思います。各種情報の鮮度が異なるためです。
もし本を読むことが手間と感じる場合、まずはこちらのYouTubeで解説を視聴することをおすすめします。
「言語の本質」「ことばの発達の謎を解く」
「冒険の書」
なお本記事では、言葉は日々使うもの、言語はその体系と捉えています。
①言語の本質
まずは「言語の本質」です。
これらの概念は自分にとっては新しく、そうなんだぁと感心しました。
特に音象徴について、私は子どもの名前を決める際「音」から決めたため、意識的ではありませんでしたが結果的に音が象徴するイメージを意識していたんだ、と気づきました。
言語はマルチモーダルなものであり、言語の10原則は「コミュニケーション機能、意味性、超越性、継承性、習得可能性、生産性、経済性、離散性、恣意性、二重性」
経済性(また多義性)は、言語の情報量、すなわち抽象度と具体度の話だと思いました。
子どもに「抽象的で複雑な記号の体系である言語」を伝える際に、オノマトペは伝達効率に寄与できることを確信しました。
やはり子どもにはオノマトペを使った言葉から始めることがよさそうです。
- 名付けの洞察…ヘレンケラーの例が有名、全てのものには名前がある、単語には意味があるというひらめきを得た瞬間
- ガヴァガーイ問題…知らない単語を話す原住民が、走ってるウサギの方を指差し「ガヴァガーイ」と叫ぶと、その意味は無限にあること
- それぞれのことばは一つの対象とのみ結びついているわけではなく、広がりがある
ガヴァガーイ問題は今の娘にもよく起こる問題で、例えば私が娘に対し「アレ取って」と言っても、娘はどれを取って良いか分からず、その日に立ち尽くします。
また娘は「あんぱんまん」を、子どもたちに絶大なる人気を誇る丸い顔のあの文字通り「アンパンマン」とは別のことを指すことがあります。
それは「YouTube」です。YouTubeでアンパンマンを見ていたことが要因と考えましたが、YouTubeを見たい時に「あんぱんまーん」と叫びます。
したがって、娘が単に「あんぱんまん」と言った場合、丸顔かアプリかを判別するには文脈を読みとる必要があります。
※ただ最近は基本的にYouTubeを指すことがほとんどです。また、もし手に粘土を持っている場合はアンパンマンのシールが貼ってあるローテーブルを指すこともあります。
なお、娘は言葉を覚えたての頃、アンパンマンのことを「あんまん」と呼んでいましたが、次第に「あんぱんまん」へと変化しました。
バイキンマンも、「きっきー」から「ばいきんまん」へと変化しました。
言葉の変化で成長を感じます。
形バイアス…物の名前を指す言葉を、似た形の物に使えるという思い込み
要は形から記憶しているということだと理解しました。
子どもにはまず形あるものから伝えると良いということでしょう。
アブダクション推論は観察データの説明のための、仮説を形成する推論
アブダクション推論は過剰な一般化による仮説思考だと理解しています。
アブダクション推論はWhy so?、帰納推論はSo what?と理解できそうで、またアブダクション推論は、統計的因果推論における潜在変数の仮定と類似していると感じました。
- 言語習得とは、推論によって知識を増やしながら、同時に「学習の仕方」自体も学習し、洗練させていく、自律的な成長し続けるプロセス。
- ことばに導かれて、観察不可能な関係の類似性に気づくようになる。
「推論」という学問分野は面白そうだなと思いました。
さて、本書を通じて、人のコミュニケーションの手段には、言語の他にも手話、ジェスチャー、写真、プログラミング、など様々あると気がつき、
いずれも何かを媒体として自分の思考と相手の思考を一致させようとする試みが、人のコミュニケーションの醍醐味なんだろうなと思います。
それでも思考を完全に一致させることは今のところ不可能で、それが曖昧性を含むコミュニケーションの難しさと面白さなのでしょう。
論理を正しく推論する能力ではなく、知識を想像力によって拡張したり、ある現象から遡及して原因を考えたり、1番もっともらしい説明を与えようとする人間の思考スタイルこそが、その(推論の力の)駆動力なのではないか
今まさにChatGPTを代表とする生成AIにおいて、幻想(ハルシネーション)はアブダクション推論による誤りと類似するものかなと感じました。
小休止
ここで娘(2歳5ヶ月)から発せられた、示唆に富み可愛げのある言い間違いをご紹介します。実際に声に出してみると、聞こえなくないものばかりかと思います。
滑舌の未発達系
・あっこ(抱っこ)
・いにー(ミニー)
・いんぽーん(ピンポーン)
・かーせーて(貸して)
・かんかんこ(交換こ)
・きっきー(ミッキー、昔はバイキンマンもこの呼び方だったが、次第にミッキーだけになった)
・くと(黒)
・こたっ!(こらっ)
・ごねんね(ごめんね)
・じゅーしゅ(ジュース)
・だーせーて(出して)
・たでたでー(まぜまぜ)
・たんぽっ(散歩)
・ちょーらい(ちょうだい)
・といない(取れない)
・ぱーちー(パーティー)
・はんがーがー(ハンバーガー)
・ぷーちゃん(くまのプーさん)
・ぼーり(ボール)
・みてーて(みせて)
文字多い
・どこーかかなー(どこかなー)
省略系
・あーと(ありがとう)
・あっしゃっしぇー(いらっしゃいませ)
・あっちっこー(あっち行こう)
・あったったっ!(始まった!)
・いいにょーい(いい匂い)
・いったったーしゅ(いただきます)
・おやすみんしゃーい(おやすみなさい)
・ぐーんと(ぐるんと、回転させる)
・たっ!(ごちそうさまでしたっ)
・ちんちーん(チリンチリン、三輪車)
・ついたった(付いちゃった)
・ぷーと(プルート)
推察が必要系
・ぽぽち(ポテチ、ポテト、どちらを指すかは文脈による)
・しゃーい(してください、何かを依頼する際に目的語に加え語尾に付与)
・きんちゃん(ドキンちゃんまたはコキンちゃん、別ものとして識別できているかは不明)
・あんぱーんちゅ(アンパンチ、何故かキックも含む)
・あんぱんまん(アンパンマンまたはYouTube時々テーブル、どれを指すかは文脈による、もし手に粘土を持っていた場合はアンパンマンのシールが貼ってあるローテーブルを指す)
②冒険の書
ここからは子どもへ投げかける言葉から少し派生し、教育という観点で最近「冒険の書」という本を読み、とても共感するところが多かったので、少し紹介します。
- 実感するのは冒険に出てから。
事前に知って分かった気になってしまうと、本当に冒険で必要になった時、大事なことを見過ごしてしまう。- 失敗する権利を奪っている。
すると絶対に失敗が許されない空気が広がる「つくるべきは試行錯誤ができ、失敗が許容される環境」
この2つにはとても共感しました。可愛い子には旅をさせよと言いますが、過保護こそ失敗の権利を奪っていることになると考えます。
過保護とまではいかないまでも、常に答えを教えてもらっていては、失敗から学ぶ可能性を狭めてしまいます。
何かやりたそうにしていたら、知的好奇心を尊重し、すぐに手を出さず見守ります。
転んだり、こぼしたり、失敗したり、少しうまくいかなくても、「大丈夫、できるよ!」と言って試行錯誤させます。
もちろん、その結果に責任を持つのは私たち大人です。
「子どものため、相手のため」と思っていることも、「子どものため、相手のためにしてあげていることに満足したい自分のため、子どもや相手の結果の後始末をしたくない自分のため」だったりします。
私たち成人は、余裕を持って見守り、耐えることができ、相手の行動に対し責任を持つようになる、そんな大人への成長が必要かもしれません。
- (子どもの実施結果よりもむしろ)プロセスを評価する「Good try!」
- 鑑賞し、あるがままに感謝する「Appreciate!」
- 「無用之用」という、余白にこちらの思考の余地を残すことに意味がある荘子の言葉がある
特に無用之用は、余裕やゆとりの価値が言語化されていると感じました。
「意味」には、言葉が示す内容、価値といった意味がありますが、ここから派生して、1つの言葉には複数の意味があるものの、ヒューリスティックに1:1で考えがちという自分のバイアスに気がつきました。
例えば「model(モデル)」という言葉があります。
ファッションならショーに出るような服をまといランウェイを歩くような人を指し、
数学なら本質となる余分なものを取り除いた数式、
AIなら学習させた仕組みを表し、
データベースならDB設計のことを言ったりします。
学生までは同じような背景を持つ人が多かったのですが、社会人になると個人が持つ背景や価値観が多様化します。
その上でコミュニケーションを取る必要が出てきます。
すると、同じ単語でも伝えたい意味が異なることがあるのです。
このことから、背景から言葉の意味合いを知ろうとする人がいるのかもしれないと思いました。
その人は言葉の意味が複数あることに気づき、どの意味かを明らかにしようとしているのかもしれません。
自分ではなく相手の言葉を尊重するが故に、何を言わんとしているか正確に把握しようと、あらゆる可能性の中から質問・推論し、意味を同定しようと試みます。
(あるいは単純に意味がわからないから推論しようとしていることもあります。)
私は学生時代の集大成とも言える修士論文の発表会で、ある教授から「あなたの研究は、意味がないですね。」というフィードバックを頂戴しました。
当時はとってもショックだったのですが、今思えば「意味」は受け取り手が見出すもののため、自分で意味を感じることが自己肯定感を上げることになるのではないかと思います。
(結局修了・卒業できたため、厳し目のお言葉は社会人として頑張れよという激励と捉えることにしています。)
文字通り受け取ることにはある意味で危険性があり、言い換えやリフレーミングの重要性、背景にある真意を探る試みの重要性が脳裏によぎりました。
教育ではなく、学育
子どもとは教える・教えられるという関係より、共に学びあう関係であるということに共感しました。
自立とは頼れる人を増やすこと
一見、自分の力で立つことを想定しがちですが、むしろ自分で立つために他者の協力を得ることに価値があることに、共感しました。
これは先ほどの「失敗する権利」に通ずるところがあります。
③ことばの発達の謎を解く
最後に「ことばの発達の謎を解く」を参照します。
語彙爆発
最近、娘は事あるごとに「これ、なーにー?」と言うようになりましたが、まさに本書の「ヘレンケラー事件」を経て「語彙爆発」の立証と考えています。
「ヘレンケラー事件」とは、ヘレンケラーがwaterと言ったことで、あらゆる物事と言葉が1対に対応していることを学習した瞬間の洞察のことです。
ところで、ここ最近、娘の言い間違いや新しく何かを伝えようとしている姿から、何を言おうとしているか、どうしてそうなるのかを推測するゲームが楽しくマイブームです。
例えば、最近「アンパンマンはー?」ではなく何故か「アンパンマンばー?」と言います。
また、これも未解決の言葉ですが、おおよそ手を挙げながら「ひーぃふぁーい」ということがあります。
あとは歯磨きの最中などに「ばーじじ、ばーじじ」と言います。おそらくばぁば、じぃじではありません。
これからさらにどんどん言葉を覚えていくため、いつの間にか修正されてしまうことが想定されるため、
これらの言葉についてはどういう意味か積極的に推察したいと思います。
形バイアス
以前妻に「おさるのジョージの影を見てジョージと判断していたことから、色ではなく形で判断していることがわかる。」と伝えていましたが、
まさにその内容が本書に「色や模様ではなく形から理解する」と記載されており、本書の実験結果と私の推察結果が一致していたことがとても嬉しかったです。
単語の多義
「固有名詞より一般名詞を先に覚えるのは、複数のカテゴリに当てはまる言葉の方が、子どもにとって役に立つことをわかっている」
役に立つとは、コミュニケーションをとることとすると、子どもは他者と意思疎通をすることに価値を置いているのではないかと思いました。
「言葉は状況によって使い分ける(同じ対象を見ても、状況によって犬、プードル、ペットなどと言い換える)ことができるため、文脈も言葉の意味に含意」
まさにAIの分野において、LLM(大規模言語モデル)の爆発的普及により、言語の重要性が増している今、2歳の娘という人間の発達に言語がどの程度必要なのかを生々しく観察できる状況のため、私はとても面白い時代にいるなと感じます。
使用頻度やコミュニケーションに役立つかによって、言葉の意味には連続性の濃淡があると思いました。
本質に近いところが意味の中心であり、より濃いイメージです。
例えば、赤とは、実際にどこからどこまでを言うのでしょうか。
愛とはどういう意味でしょうか。喜び、楽しみ、友情、親しみとは違うのでしょうか、あるいは含まれるのでしょうか。
「似ている」は抽象度が高く複雑な意味を持つと感じました。
共通項に納得感があるか、なのでしょうか。
総じて、本書から
- 言葉は文化や慣習・文脈や状況によって意味が変化すること
- 言葉は脳内の思考を伝え合うための手段であること
を、強く認識することができました。
言葉と暮らす
ここまで、言葉について書籍を通じて考えたことを記してきました。
最後に伝えたいこととして、私は「言葉が思考を作る」と考えているため、強く意識的にポジティブな言葉で、柔らかい語尾を使うようにしています。
できていないことの指摘より、少し強引にでも可能な限り良いところを探して言葉にします。
背景に、かつて私は精神的な病になったことで、ネガティブな思考をなるべく避けたいと思ってしまうことがあります。
やはりネガティブな言葉を浴び続けると、思考もネガティブになってしまいます。
しかし逆に、生活がポジティブな言葉で溢れかえると、ポジティブとはいかないまでも、心地よいニュートラルな思考の状態でいることはできると思っています。
したがって、ポジティブな口癖が娘にうつるのはとても嬉しいものです。
「あーと!」(ありがとうの気持ち)
「いいねー!」(肯定のスタンスをとる態度)
「だいせいこーう!」(自己肯定感の向上)
「じゃあいこっか!」(まずやってみる思考)
どうしてもネガティブになってしまう時の対処法として、ネガポジ辞典替わりとして、流行りのChatGPTで「次の言葉を前向きな言葉に言い換えてください」と聞いてみると、リフレーミングされていい感じです。
自分が話している言葉がポジティブかネガティブかわかるアプリや、自分の口癖がわかるようなアプリがあればいいなと思っているのですが、未だ見つかっていません。
もしご存知の方いらっしゃいましたらご連絡ください。
また、柔らかい語尾とは、きつい語尾の反対で、断定的ではなくソフトなイメージです。
具体的には言葉の語尾を「XXXな」、「XXXね」、「XXX~(伸ばす)」という感じで終えるようにしています。
例えば、やってほしい時・お願いしたい時は「XXXやって。」ではなく、「XXXお願いしてもいいかな」、「XXXをやってみようかね~」、
同感する時や言葉を考えている時は「そうだよね~」、「そうね~」、
断りたい時は、即相手を否定するのではなく、「今回は辞めておきましょうかね~」といった具合です。
特に語尾を伸ばすことはよく実施します。
きつい語尾によって、相手を動かしたり言い聞かせたりすることは自分本位です。
急いでいる時や余裕がない時、相手への配慮が足りず、素早く言いたいことを言い、自分が不安定・不完全な状態から抜け出したいと思うのです。
(ここで、強いメッセージを伝える意図で、あえて「きつい言葉」で記載すると、)自分の思い通りにするための、言葉による相手の支配、いわば自己満足のための言葉の暴力と考えています。
きつい語尾で発したとしても、受け取り手はネガティブな感情になることを防ぐため、拒否反応か受け流す反応を示します。するとまたきつい語尾で発し、拒否する・受け流すという負のループです。
柔らかい語尾では優柔不断や自信がないように見えてしまうかもしれませんが、それでも私は優しく柔らかい印象で言葉を投げかけ、一緒に考えていきたいと思っているため、仕方がないと割り切っています。
娘は絶賛イヤイヤ期、赤ちゃん返り真っ只中です。
ピークに達した場合、本当になす術なしです。ほんとうに…
それでも、そんな時だからこそ、投げかける言葉には細心の注意を払います。
もはや自分との戦いです。
息をフーッと吐き、一息ついてから、言葉を発するようにします。
こちらの都合や伝えたいことを聞かせる、従わせるのではなく、自ら動いてもらえるような言葉遣いを、全力で考えます。
子どもは自由です。時間的、心理的ゆとりを持ちたいですね。
そんなこと、わかっている、それでもできないこともあるかもしれません。
覚悟を持って、手間と感じても、やるのです。感情が表情や態度で出てしまったとしても、言葉だけは前向きに発します。子どものため、ひいては自分のためになります。
大事なのでもう一度。息をフーッと吐き、一息ついてから、言葉を発するようにします。
世の中のパパ・ママ、ほんとうにお疲れ様です。
さて、いかがだったでしょうか。
そこそこ長い文章になりましたが、この文章の長さ自体で、私がいかに言葉を大事にしているかを示せたらと思っています(これもまた自己言及性の一種でしょう)。
今回、「言語の本質」、「冒険の書」、「ことばの発達の謎を解く」をそれぞれ読みましたが、個々人の状況に応じたコンテンツ(動画、本等)や体験をすることが経験を豊かにすると実感しました。
今、私は子どもの言語や教育に興味があるため、それ関連のコンテンツの内容は、自分に刺さりやすかったです。
また、これも本質とは外れますが、3つの書籍の内容を参照しつつ思ったことを本記事で記載しましたが、3つの書籍を読んでいる間にも考えたことをメモに残していました。
したがって、書籍の内容自体以外にも、個人的にはその読書をする時間の長さ自体に価値があると思いました。いわゆる読書体験というのでしょうか。スターバックスは、コーヒーという商品自体に加えて、むしろそのコーヒーを飲む時間にこそ価値がある、といったものと類似しているのかもしれません。
子どもへの言葉を考える際、言葉それ自体の価値に加え、考える時間それ自体に価値があるのかもしれません。見えないもの、時間が価値となるかどうかは、アウトプットしているかだと考えています。
子どもに話しかける言葉は鍼治療のように、深く刺さり、いつか役に立つときが来ると「アハ体験」となります。
自己言及をわかりやすく体現する「言霊」を信じる私にとって、これからも共に言葉と暮らしていくことを大切に、少なくとも家では、子どもたちにできる限りポジティブで優しい言葉に触れさせたいと思います。
また言葉を伝える私自身が、ポジティブでハッピーに過ごすことで、自己言及性を体現し続けたいと思います。
はまを
パパが家事を行う時間に関する所感

こんにちは!
はまをです。
今回は家事に関する価値の可視化を実施したお話をします。
育休中は自然と仕事より私事に目がいき、自分の家庭について考えることが多くなります。
前回の育休に引き続き、今回も家事について思うところを記載します。
前回の育休取得
課題感としての症状
そもそも家事に関する課題感としては下記でした。
- 家事の定義が曖昧
- 家事の報酬が曖昧
1.家事の定義について
wikiによると、
「家事(かじ)は、掃除、洗濯、炊事、買物などの、家庭における日常生活のことである。」とのこと。
家庭における日常生活のこと…
要は家にいる時の行動全部って感じでしょうか。
またよくあるのが、名前のない家事が多いということです。
掃除、洗濯、炊事…といったように、おおまかに行動の名前が決まってはいるものの、
どこからどこまでの範囲なのか、どうしたら始まり、どうしたら終わるのか、曖昧です。
この辺りについては、この前ドラマ化したマンガ「ミステリという勿れ」でも触れられていましたね。
本作は視点が独特ですが、わかりみが深いです。
また、過去の記事でも所感を述べています。
2.家事の報酬について
そもそも私は損得で動いてしまう価値観があります。
「何かしたらその見返りに何くれる?」思考をしてしまいます。
これについては「冒険の書」に、簡単に記載されていました。
曰く、資本主義社会の影響ということです。
私は資本主義社会で生きており、それに順応し、社畜民になってしまったがために、行動に対して見返りを求めてしまうようになってしまいました。
ひもじく、世知辛いですね。
行動に対する報酬が必要という前提です。
仕事の場合、自分の行動や成果に対し、給料という報酬が与えられ可視化されることで、それがモチベーションになったりもします。
しかし、家事においてはそういった報酬がなく、可視化もされません。
これもまたドラマ化したマンガ「逃げるは恥だが役に立つ」逃げ恥でも取り上げられていましたね。
逃げ恥では「家族からのありがとうが報酬」的なことが触れられていました。
わかります、とってもわかります。
ただこれでは他人依存になってしまい、「ありがとう」と言われないと行動しなくなる危険性もはらんでいます。
かつて妻に「感謝されなければ動かないのか?」と問われたことがあります。
その時「はい」と答えると…
「クソだな」
と、ありがたいお言葉を頂戴いたしました。
反省です。
解決策としての処方箋
上記の課題感でのポイント、
- 名前のない家事がたくさんある
- 家事の報酬は自分の中で作る
ということに対し、考え出した処方箋が、
家事管理アプリ「Toggl Track(以下Toggle)」で実施した家事の記録でした。
Toggleとは、いわゆるタスク管理アプリで、行動のスタートと終了を簡単に記録することができます。
Apple Watchにも対応しているため、簡単に記録できます。さらにWebでもログインして見ることができるため、間違えても後からPC等で簡単に修正できます。
記録管理アプリでのコツですが、記録する簡単な方針は「自分ちょっと頑張ったかも、と思った時の家事と育児を記録する」としたことです。
例えば、他にやりたいことがある中で、時間を割いた場合は記録します。
また無意識でできることや、全く苦に思わないようになったものは記録しない(記録し忘れる)想定です。
完全に主観です。
家事と育児の棲み分けは微妙ですが、
- 家事…自分を含めた家族のための行動
- 育児…家族のうち子どもだけのための行動
とすることにしました。
なお子どもが1歳になるまでは、私たち世代では懐かしのMIXI社によるアプリ「ぴよログ」で管理することは、今や一般的になったのではないかなと思います。
ここで2つの課題感についてどう解消したか説明します。
1.の「家事の名付けが難しい」問題に関しては、とりあえずタグ付けするくらいの気持ちで、検索性を考慮した行動名で家事を記録することで対応しました。
その後何かしらの不都合が生じた場合、家事の名前についての整理は後で行います。
というのも、冒頭でお話ししたように、家事には抽象度が様々だからです。
過去の記事でも述べています。
洗濯といっても、例えば「洗濯物をしまう、洗濯物を畳む、洗濯物を片付ける」など様々あり、抽象度をいちいち合わせるのは困難です。
また名前のついていない細々した家事は「●●整理」、「●●準備」とかにしておき、とにかく記録することに重点を置きました。
また、家事には一つのタグで表せないものもあります。
例えば、外に出る時、おもちゃ片付けなのか、お出かけ準備なのかです。
あるいは、息子を抱っこしながら、食器を片付けることもあります。
これも、Toggleはタグ付け機能がありますし、とりあえず記録することに重点を置きました。
後で修正できますし、そもそも家事の時間の概要を把握することに意味があると思ったからです。
ただやはり初めて記録する時は、いちいち家事の名前に少しは頭を使う必要はあるのは否めません。
2.の家事に対する報酬について、これは心持ちの問題です。
家事の記録時間を見て、
「自分、こんなに家事やってる、えらい!」と思うことでモチベーションを保つようにします。
私の場合、実施した時間を見ると達成感を味わえるような性格だからかもしれません。
また現に、本記事として残しておくことができており、私にとってはある種の報酬になっています。
もちろん「自分はこんなに家事をやってるんだぞ」アピールではありませんし、
「自分がやってるんだから相手も対等にやるべき」というのは筋違いでありナンセンスです。
あくまで自分の中で完結するための手段です。
また、育児に関しては「自分、こんなに娘や息子と関われてる、嬉しい!」といった感じです。
私は親が直接時間をかけた分だけ、子どものためになると信じています。
育児はしなければならない義務というより、したいと思う権利です。
私はなるべく子どもと接する時間を多く持ちたいため、関与できる権利を積極的に行使したいです。
結果としての経過観察
さて最後に、Toggleで家事をした結果について記載します。
なお、時間の分析についてはいずれ気が向いたら実施できたらと思います。
1.厄介なことに、家事・育児は直列ではなく並列で進んでいくことに気がつきました。
アベンジャーズでいうところの「マルチバース」のようなもので、複数の世界線が多数発生するイメージです(そこまで壮大なものではないですね)。
メタバースとマルチバースの違いは?意味や相関性をわかりやすく解説! | メタバース相談室
「夜ご飯の準備」をしていた最中、突然「子供がこぼしたジュースを片付ける」、「おもちゃを片付ける」、「お風呂の準備をする」などが発生します。
自分でコントロールできない仕事が、わらわらわらと突然降ってくるのです。
そしてすぐに元の家事に戻る必要があります。
あらゆる場面で、いわゆる心理学の「ツァイガルニク効果」を感じることになります。
これはかなりモヤモヤしました。
ただ、Toggleでの記録によって、少し前にやっていた家事をすぐに確認できる点で、思い出す手間は少し楽になりました。
2.家事はフローで考える必要があることに気がつきました。
上記の並行タスクにも類似していますが、家事はその場、その瞬間で終わりということはありません。
だいたいの家事はまた次があるため、その前後でどういうことをするかという流れで考える必要があるということです。
例えば「掃除機をかける」の場合、その部屋の掃除をして終了ではなく、いずれ掃除機にゴミが溜まった場合には掃除機内のゴミを捨てることになります。そこで、掃除機をかけたらこまめに掃除機内のゴミを捨てる、という家事も発生します。
ちなみにゴミ関連でのぼやきで、おむつのゴミってとっても重いんですよね。20Lのゴミ袋がすぐいっぱいになるため、捨てる際はそこそこの筋トレになります。
また「食器洗い」も、洗う前には調理で使った計量スプーン・包丁・まな板があり、洗った後も最後食器棚にしまい、また使用する際に取り出します。そのため、例えば調理の際に少ない道具で実施できれば、食器洗い、しまう行為は少なくなります。
このように家事はサステナブルな運用です。その後まで想像しフローで考えましょう。
3.この家事って本当にここまでする必要あるか疑問に持つことも増えました。
自分で家事をやっているからこそ、作業の簡略化や電化製品で効率化を図れそうなところに気づくようになります。
今なんとかしたいのは、洗濯物をたたむことです。
子どもが小さいと、ひたすら洗濯するんですよね。
ほんとに、ただひたすらに、毎日毎日、洗って、干して、たたんで、しまう…
整理整頓のため、衣服を長く保つためとはいえ、私にとって特に洗濯物をたたむことは、作業の割にイマイチ価値を感じにくい家事だと思っています。
そもそも、どの程度着たら洗濯するのか曖昧で、そこまで洗濯する必要ってあるのかなぁという疑問があります。
ここでも作業対効果(思考対効果)を考えてしまう私は資本主義の権化ですね。
さらに、洗濯、特にたたみ方は家庭ごとのルールやこだわりポイントが異なるため、この価値観のすり合わせが結構大変だったりします。
なお家族が家事を行なっている場面でいちいち口を出すのは「マイクロマネジメント」となるため、イマイチだと思っています。
小言が騒がしいおじさんにはなりたくないです。
どこまで裁量を持って実施するかについても、対話が重要であることがよくわかります。
同じことをいちいち聞かれたり話したりするのは手間かもしれませんが、価値観は人それぞれのため、ある程度の寄り添いも必要ではないかと思います。
終わりに
さて、いかがだったでしょうか。
家事についてつらつらと思うところを書き記しましたが、どなたかの気づきになれば幸いです。
家事も育児も、結局は家族との価値観のすり合わせや、コミュニケーションが大切です。
そのコミュニケーションの手段となるのが、言葉です。これについては次回の記事で記します。
なお、この記事を書こうと思ったのが、息子が生まれる前でした。
息子が生まれてからは、正直、今回のようにいちいち記録してられないほど、色んなことが起きます。
娘のイヤイヤ期、赤ちゃん返りでそれどころではないことも多々です。
ただ、様々なことが起きても、少し冷静になるためにも、家事・育児の記録は続けていきたいと思います。
はまを
2回目の育休を取得したパパの所感

こんにちは!
はまをです。
今回は2回目の育休を取得したお話を記載します。
職業について、前回はコンサル、今回はエンジニアということで、状況も少し変わっています。
※娘の誕生で育休を取得した際の記事
30代パパの所感についてつらつらと記していきます。
あなた様のためにはならないと思いますが、令和パパの雰囲気を感じていただけたら幸いです。
息子爆誕
2023年5月、息子が爆誕しました。
私は二児のパパになりました。
時が経つのは早いもので、長女は2歳になり、時折くる悪魔のイヤイヤ期に耐えつつも、現在娘はいわゆる「言語爆発」期のため日々新しい言葉を覚えています。
「言語爆発」期、言葉の発達、ならびに言葉については、別の記事に記載したいと思っています。
イヤイヤ期についてはこちらの記事に圧倒的に共感しました。
「否定形を理解できない」など、確かに!と思う点がたくさんあります。
娘の時と息子の時の違い
ここから娘と息子の違いに焦点を当ててみます。
なお、ママは専業主婦、パパはエンジニアです。
1.立ち会い出産で当事者意識の芽生え
娘の誕生は2年半前ということで、コロナの緊急事態宣言真っ只中でした。
息子の誕生では立ち会い出産を行うことができ、今まで以上に貴重な経験でした。
いきみ逃しなど1番大変とされる陣痛室ではなく、最後の最後の分娩室からの立ち会いでした。
「分娩室なんてもう終盤なんだからね。」
はい、おっしゃる通りです。
ドラマのクライマックスだけ見て、わかったような気になってしまう、いいとこ取り感です。
ママは必死に陣痛に耐えている中、私は助産師さんから呼ばれるまでロビーで待機しています。
待っている時の気持ちは、今か今かと落ち着きませんでした。
どのくらい落ち着かなかったかといえば、病院に向かう際に立ち寄ったコンビニで、
「Monster」500ml、おにぎり2つ、コーヒー入り炭酸「TULLY’S COFFEE BLACK&SODA GASSATA」、ウイダーインゼリー、硬めのグミ「TOUGH GUMMY」、1本満足バーを買ってしまうほどです。
夜だったので寝ずに過ごすかも?と頭をよぎったからたくさん買ってしまったとはいえ、冷静に買いすぎですね。
頭が回っていません。
待っている間、持参した本を読んだりもしましたが、文字を目で追うだけで、全く内容が頭に入りません。
そして…
いざ分娩室に入ると、私はまるで何もできませんでした。
「あれ、何したら良いんだっけ?何するんだっけ」
全く動けません。
パパの無力さ、なんとも哀れです。
助産師さんからは
「うちわであおいでくださいね」
「背中を押してあげるとママは少し楽ですよ」
などと助言をもらって、なんとか行動できました。
ありがとうございます、助産師さん。
役割を指示いただき、感謝です。
20:30ごろに分娩室に呼ばれ、無事息子が産まれたのは21:02でした。
生まれた瞬間の気持ちは「感動!!!」というよりも、どちらかというと「もう喜んで大丈夫よね?母子ともに健康よね?」といった具合に、心配の方が大きかったです。
後処理などを終え、21:45くらいに再びママと息子に対面した時に、ようやく少しの安堵感を得ました。
総じて、やはり立ち会い出産を経験できてとてもよかったです。
娘の時できなかったからか、当事者意識がまるで違います。
一貫して味わった気持ちは、心配、無力さ、頑張れ、でした。
ママと息子、家で待っている娘、娘の面倒を見る義父母、みんなお疲れ様でした。
2.里帰りで言葉遣いの重要性を再認識
娘の時は大事をとって出産予定日の1ヶ月前くらいから里帰りをしていましたが、
息子の時は予定日の1週間前くらいから、ママと娘が里帰りを始めました。
そのため、いざ生まれる!となった時は心の準備がまだといった感じで、バタバタしました。
さらに、今回はママの入院が決まると、娘と私、義父母と過ごすことになります。
娘にとってはこんなにママがいない日を過ごすのは初めてです。
とても心配でした。
イヤイヤ期真っ只中の娘と過ごす時間…
しかし意外にも娘のイヤイヤはそこまでひどくはなかったです。
ただどちらかというと、義父母との適度な関係を築くべきだと思うようになりました。
1番感じたことは言葉遣いが娘にうつってしまうことです。
普段から意識することのない様々な言葉を、言語爆発期の娘はよくも悪くも覚えてしまいます。
言葉はコミュニケーションのための道具です。
これからの人生で他者と関わって生きていく必要があるこの世界では、言語の重要性は少なからず大きいと思っています。
近すぎず、遠すぎず。
親しき中にも礼儀あり。
自分たちの家族のあり方も考え直すきっかけにもなりました。
言葉については、別の記事で考えを記載します。
3.育休取得で時間のなさを再認識
娘の時は1.5ヶ月間の取得でしたが、息子の時は3週間の取得としました。
娘の時は夫婦2人で娘を見ることができたので、どちらか一方が家事、他方が育児と分担することができました。
しかし今回は、一方が娘を見つつ家事、他方が息子を見ることになります。
そのため、家事・育児の分担が曖昧になり、なおかつ家事・育児を並行して行うことになります。
したがって、自分の時間はより一層なくなりました。
家事や育児に追われ、とにかくすぐに時間が過ぎていきます。
色々と勝手を忘れており手間取ってしまうことも、時間がかかってしまう一要因です。
私が忘れていることに対しママに助言を求めると、Yes, butならぬNo but
たとえば、息子をお風呂を入れる時
「いや、違うでしょ?」
「いや、そんなのどっちでもいいでしょ」
「いや、頭からのほうがいいんじゃないの?」
イライラしてしまうことはいわゆるガルガル期で、産後のホルモンバランスの乱れと睡眠不足によるものです。
ここから完全に確証バイアスのかかったパパ目線のぼやきとなります。
少し大袈裟ではありますが、下記の記事には理解できる部分があります。
「同じ経験をしてほしい」から、「私と同じくらい辛い目にあってほしい」にすり替わっているのかも
言葉は無意識に心に刺さってしまうこともあります。
パパはおおらかな心で迎え、耐え忍びたいと思います。ニンニン
その後、息子が寝るまで動けず、やっと寝たと思ったら家事や娘の相手…
特に2人目の場合、育休の期間にリスキリングなんてことは、なかなか至難の業であることをより実感します。
育休の期間に関する個人的な所感は、1人目より2人目の時に、長めの育休取得を検討しても良いでしょう。
最後に
さて、以上、取り止めもなくつらつらと記しました。
世の中の家族皆様、子どもたちを含めた家族の愛すべき未来のために、一緒に頑張っていきましょう。
はまを
コンサル歴2年半でエンジニアへ転職したお話

こんにちは!
はまをです。
前回の記事から1年以上経ちました。
今回はタイトルの通り、私はコンサルタントの働き方に適応できず淘汰され、
転職活動を行ったので、そのプロセスと結果について記載します。
結論、2社から内定をいただいたのち、社内向けシステムのエンジニアに転職することになりました。
私の座右の銘になりました。
鬼ヶ島
「いざ、鬼ヶ島!!!」
全力で走っていました。
しかしいつの間にか鬼たちがゴロゴロいる茨の道に迷い込み、
棍棒でフルボッコになった挙句、イバラの棘が刺さりまくり治療が必要な状態になりました。
目指していた方向も実は違っていたことに気がつき、トボトボと後戻りします。
もちろん優しげな赤鬼、青鬼もおりました。
イバラの棘の抜き方、イバラの道の避け方を教えてくれる鬼。
比較的扱いやすい棍棒の使い方を教えてくれる鬼。
「まずはありがとうございます。ここの部分についてですが…」とYes, butで優しく詰めてくる鬼。
そう、あくまで「鬼」ですので、棍棒はしっかり振りかざします。
私は鬼退治をしたいわけではない。
私は鬼になりたかったわけでもない。
私って鬼ヶ島に行きたかったんだっけ。
いや、ただ棍棒が欲しかっただけじゃなかったっけ。
いや、ただ「鬼ヶ島に挑戦するイケてる自分」に酔ってみたかっただけだったのかも。
気づけば2年半が経っておりました。
おじいさんに優しく育てられすぎたのかもしれません。
鬼ヶ島からは早々に撤退し、休養を取ることにしました。
「次はどこに向かおうか…おじいさんの下に帰るわけにもいかないので、
いったん、イヌ、サル、キジを仲間にするためのきびだんごを作るところからはじめましょうかね。」
ゆるりと歩き始めました。
転職背景
前回の記事の2021年9月ごろから1年程度は、ほとんど社内向けの仕事(インターナルワーク)にアサインされ、
日々せっせと仕事を行っておりました。
社外向けに自社のランディングページを作成しマーケティングに貢献する、
全社DXの施策となるプロダクト開発を行い、全社アイデア賞を受賞しボーナスに影響する評価も最高ランクとなる、等
それなりに充実した生活を送っておりました。
2022年9月、いよいよ準備は整い、いざクライアントワークへ復帰!
コンサルタントとしてのキャリアを再スタート!
となるはずだったのですが、そのプロジェクトの難易度がえげつなく高く、
3カ月間走ってみたものの、いよいよ限界を迎え、
再度メンタル異常の兆候が見えてしまうことになりました。
「こんなクソみたいな資料をよく持ってこれるね」
「考えることを放棄してるね」
「バリューのない仕事しても無駄だからね」
ある特定の、特殊な環境で、全員が全員このようなタイプの人たちではありません。
ただ、頭が良すぎる人たちには、凡人めである私の力では
当然ながら太刀打ちできるものではありません。
気づけば鬼に囲まれていました。
なるほど、私にはコンサルは向いていないんだなと思い、転職活動を行うことにしました。
所属部門トップのパートナーからも
「はまを君が評価されるような機会が、コンサルにはないのかもしれないですねー」
といわれる始末…はい、おっしゃる通りです。
転職活動
所属部門トップのパートナーにも相談し、2023年1月はまるまる有給休暇をいただけることになりました。
その休暇中1月の1カ月間で、一気に転職先を決める想定です。
2022年末の時点でまだ転職先が決まっていないにもかかわらず、
所属部門トップのパートナーに対し
「転職活動に専念します!」
というのはなかなかレアケースで、当該パートナーも本ケースは初めてだとおっしゃっていました。
ありがたい話です。
さて、2022年12月中旬より転職活動を開始しました。
前回の事業会社からコンサルへ転職した際にも利用した、某R社の転職エージェントに登録したところから始まりました。
某R社以外のヘッドハンター的な人ともやり取りを行いましたが、
個人的には、数あるエージェントでも、特に某R社の担当エージェントに相談することはお勧めします。
理由は、自分がモヤっと描いている転職の動機、軸などを話すことで、
フィードバックとしていい感じの言葉に変換してくれる、言語化してくれるためです。
そのまま職務経歴書なり面接なりでそのキーワードを使うことができます。
そもそも私がそういう言語化を苦手としているからかもしれませんね。
また今回の転職理由はネガティブなもの(仕事の環境が過酷で耐えられない)ですが、
エージェントに相談することで、前向きな転職理由に言語化してくれます。
私の場合、面接では
「貢献感と具体的な仕事をしたいこと、あとはワークライフバランスの見直しのため」
と伝えていました。もう少し具体的に、面接では下記のように話していました。
- (略歴の説明後、得たスキルを伝えてから)今まで得たスキルを、自分のためではなく、より社会や会社に還元することで、結果的に私自身も貢献感を感じるような働き方と、
- 過去の仕事の経験から、抽象的な上流での仕事よりも、より具体的にコードやデータを触りながら進める仕事のほうが自分に合っていると感じており、
- 改めて事業会社を中心に、転職活動をしています。
エージェントに登録後、希望する企業を検索してお気に入りに登録していきます。
同時に、適当に職務経歴書と、某R社独自の履歴書を書きつつ、
面接でお話しするであろう経験について振り返っていきました。
就活でよくやる、いわゆる自己分析ですね。
経験を振り返る際、就活や前回の転職活動等でも活用したフォーマットがあります。
まず大枠をつかんでもらうための前提とする「事実」として、下記を記載します。
- 業務の期間
- 業務タイトル
- 業務概要
- 結果
- 体制・メンバー
- 自身の役割
そして、面接で聞かれるであろうことに対する答えを作る目的で、下記5つの観点で思い出します。
- 出来事のきっかけ・動機・もやもや
業務の中であるきっかけや動機、もやもやが起きます。
- 困難
その中で自分にとって難しいことが起きます。
- 成功要因=狙い・工夫点
困難に対し、どう考えたかを記載し、ここが自分なりの考えや価値観が反映される、押しポイントです。
- 行動・結果
行動した結果、どうなったかを事実として書きます。
- 学び・次につながる行動
上記の一連の流れにより、何を学び、次に活かせる経験になったかを明らかにします。
今振り返ると、結果的に面接ではこのうちの一部しか話さないのですが、
私の場合、事前に準備していないと話せないタイプなので、いつも実施しています。
また職務経歴書にも記載することで、面接の際に
「ここについて詳しく教えてください」
と聞かれることが多々ありました。
参考になれば幸いです。
面接
結果的に36の職に応募し、書類選考を通過したのは12、2次面接に進んだのは3社、内定をいただいたのは2社となりました。
なかなかうまくはいかないものですね。
書類で落ちるのはどうとでもなるのですが、
面接を実施した後見送りのメールが来ると、
たとえ「その会社に合わなかっただけ」と理解してはいるものの
話すことが得意ではないガラスのハートの持ち主(はまを)にとっては、つらいものでした。
今考えて失敗だったなと思うことは、
優先度の高そうな会社を最初のほうに応募したことです。
書類審査を通過し面接となった際、伝えたいことが曖昧な状態で話すことになりましたが、
転職活動が進んでいくと、一般的な質問を何度も答えることになります。
一般的な質問とは、経歴、転職理由、志望動機、何やりたいか、キャリアプラン、仕事で大変だったことをどう乗り越えたか等です。
ある程度話す内容が同じなため、転職活動の後半に受けた面接のほうが、それなりに流ちょうに答えられます。
「はいはい、またこれね」
といった心持ちです。
面接に慣れていない人(はまを)としては、当たり前に聞かれることの解像度が低い状態で面接に臨むことになってしまったと反省しています。
行動してから考えるという私の思考のクセが出た結果ですね。
また会社によっては、見送り(=不合格)になった際にも理由をフィードバックしてくれることがあるので、
次の面接や企業選びにいかすことができます。
したがって、面接スケジュールを考え、選考の順番をある程度考えて応募を進めていくのが良いかもしれないと思いました。
なお今回の面接は全てオンラインだったことは救いでした。
面接が得意ではない人(はまを)としては、裏にキーワードを書いた簡単なメモ(カンペ)を置きながら話すことができるので、
伝えたいことはもれなく伝えることができます。
内定
さて、最終的に内定をいただいた会社は、次のような2社でした。
1.社内エンジニアとして、AIやデータ分析を行う。
→年収に懸念
2.DX戦略コンサルタントとして、データマネジメントの支援を行う。
→ワークライフバランスに懸念
簡単に2社を比較すると下記です。
|
|
1.社内エンジニア |
2.DX戦略コンサルタント |
||
|
総合所感 |
一 |
年収に懸念 |
― |
ワークライフバランスに懸念 |
|
年収見込み |
× |
前職より低い可能性 |
〇 |
現職と遜色なし |
|
職種 |
〇 |
エンジニア |
▲ |
|
|
クライアント |
〇 |
社内向け |
▲ |
社外のクライアント向け |
|
業務内容 |
〇 |
知見のあるAI・データサイエンス。「やりたいことを何でもどうぞ」と言われている。残業なし。 |
▲ |
知見がないデータマネジメント。コンサル業務のためワークライフバランスは不安。残業40時間程度か。 |
|
自身の貢献度 |
〇 |
チームメンバーのレベルは未確認だが、スキルセットを生かしやすいため貢献度は高い。 |
〇 |
期待値によるが、やることがたくさんあるという意味では貢献度は高い。 |
|
社風とキャリア |
〇 |
穏やかで詰めることは基本ない、データアナリティクスにこれから力を入れるため伸びしろあり。 |
〇 |
できて1年程度の部署のため、古参としてキャリアを積める良さあり。 |
表の軸の設定、つまり何を大事にするかで意思決定を行う必要があります。
心身の健康、家族との時間、仕事の難易度、今後のキャリア、社風、年収…
元々転職活動を始める際に、意思決定する際の軸を定めており、面接でも伝えていたはずでしたが、
いざ意思決定をする場面になると軸がぶれてしまい、こうも迷ってしまうものですね。
家族や関係者と話したり、内省したりして考えた結果…
目先の給与や今後のキャリアの可能性に挑戦することより、
心身の健康と家族との時間を大事にしたい想いを優先し、
1の社内エンジニアに転職することに決めました。
中学生の頃から
「将来は大企業に勤め稼ぐことで、将来家族にお金が制約にならない生活をさせたい」
と決めていた私にとっては、大きな方向転換となります。
2.は誰もが知る大企業かつ給与も申し分ありません。
しかしいざ社会人になり家族を持つと、意思決定の判断軸は変わるものですね。
自分の健康第一というのが身に染みた2年半のコンサル生活でした。
前職も社内SE的なところがあり、どうしても相対するクライアントが社内か社外かで、自身のパフォーマンスに大きく影響してしまうと考えました。
対人コミュニケーションに対しては、小中学生のころのトラウマもあると思います。
これについてはまた別の記事で記載したいと思います。
これから給与は圧倒的に激減し、転職先の部署でも
「さーて、はまを、あなたは何ができるんだ?」
といった目で見られることでしょう。
社内エンジニアとしてスタートダッシュが切れるように、
これから準備を始めたいと思います。
鬼ヶ島に行かなくても、健康で楽しく生きていきたいです。
はまを
コンサル歴1年で炎上案件に続けて飛び込んだ結果、無事生還とはならなかったお話

こんにちは!
はまをです。
前回の記事から4ヶ月ほど経ちましたが、その間にいろんなことがありました。
今回はタイトルの通り、炎上案件を2つ続けて担当した結果についてお伝えしたいと思います。
結論、ストレス性の病気と診断されてしまいました。
仕事に支障をきたしているという点で、中等度らしいです。
人生山あり谷ありとはよく言ったもので、
まさに、今年の4月中旬まで、娘が生まれ育休を取った頃までが山、
それからの4ヶ月間は谷だったのでしょう。
ここに至る経緯と今後の方針についてお伝えし、
少しでもどなたかの救いになれば良いなと思うと同時に、
周りにこうなった人がいらっしゃる場合、
その方への接し方のヒントになればと思うことを記しておきたいと思います。
ストレス性の病気については、こういったブログに書くことはあまり良くないとされています。
内容も抽象的には書いたものの、読後感として気持ちの良いものにはなっておらず、
こうして記述することも迷いました。
しかし、私の人生の1ページとしてはとても重要な出来事だったため、
しっかり残しておこうと思い、こちらに記しておきます。
炎上案件その1:某建設会社
建設会社で炎上案件と聞くと、なんだかドラマになりそうですね。
さて、本案件に加入したのは4月終わり頃、
育休明け後、いくつかの案件の後でした。
案件内容としては「ITを使ったビジョン策定支援」です。
簡単にいえば、
IT後進と言われる建設業界で、ITを駆使し、
あんなこといいな♪
できたらいいな♪
あんな夢こんな夢いっぱいあるけど〜♪
のために、何をやっていくかを考えるお手伝いです。
弊社メンバーは3人、シニアマネージャー、マネージャー、私です。
マネージャーは初対面の方でしたが、
結果的にこの方とは性格が合わないと、後にわかることとなりました。
お客さんは、役員とその部下たち計15人程度でしょうか。
会議は週に3回(月曜、水曜、木曜)、分科会×2、役員報告会です。
このご時世にも関わらず、毎度出社していました。
その中で、ビジョン策定を行うためにワークショップを開くことになりました。
ワークショップとは、みんなでふせんペタペタ模造紙に貼りながら、
ある程度の結論を出していく感じの、3時間程度の会議です。
お客さんから私たちへの期待は以下のようなものがありました。
- ファシリテーション
- コンテンツ作成
コンサル会社に求めている内容としてはごもっともだと思います。
しかし、頼む部署、人が違っていたと考えます。
私たちの部署はデータ分析を強みとしています。
確かにコンサルとしての役割は果たす必要はありますが、
テーマとしてはややかけ離れていました。
また、私はファシリテーション(司会役)が苦手です。
みんなの意見を聞き、まとめ、結論を出し、次の行動につなげる、
そんな高度なファシリテーション力は、
残念ながらペーペーの私には持ち合わせておりませんでした。
そんな中でまずはコンテンツ作成のために、日々パワポで資料を作っていきました。
ボツになった枚数はどのくらいだったのでしょうか。
作ってはボツ、作ってはボツ、
マネージャーからは正論の質問攻め、
キャッチボールが終わらないため毎日深夜に及びます。
深夜になってもマネージャーとチャットでのやりとりは続きます。
その時の日記があるので、そのまま転載してみます。
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2021年5月7日
某建設会社でのビジョン策定
1:30就寝、7:00起きで、
寝る時は気持ち悪く、朝も食欲がない
睡眠時間が少ないから辛いのもあるが、
時間が限られる中で(自分で追い詰める、マネージャー寝てない)無言の圧をかけられつつ、
やることが複数終わっていない中で、
一つのことに対しやるべきことができていない、
やるべきことが分かってない、
終わる気配がない、終わりが見えないから辛い
いわゆる、キャパオーバー
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もちろんゴールデンウィーク中も仕事の調べ物、
土日もろくに休まらず、
次第に体調を崩していきました。
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2021年5月15日
キャパオーバーがたたって、午後休をいただいた。
- 期待、求められていると思っていること
- ファシリテーション
- ストーリーメイク、全体像把握、スライドライティング
- 調べ物
- 議事録作成
- 期待に対して難しいと思っていること
- やったことがなく、こんなこともできないのかと失望させたり、怒られることが不安で動けない
- 業界知識不足で相手に刺さりそうなものが何かわからない→データ、AIの部分で貢献したい
- 覚えられない、認識違いが起こる→都度、私が理解している部分を確認する
- 不安事項
・この1年間、外に出て直接人と会って仕事することがなかったので、コロナ禍、娘が生まれたばかりの状況下で外に出ることが気づかないうちにストレスになっていた
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この頃から、さらに仕事でのミスが増えるようになりました。
以下は、普通に考えれば起こるはずのないミスです。
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2021年5月18日
他の部署のパートナーへ直接メールしたら叱咤された。直接聞く前にちゃんと調べたのかと。
この業界でもトップへのメールはいけない事が勉強になった。
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いよいよ体調的にも限界と感じた私は、
勇気を出して、本案件とは関係のない上司に打ち明けることにしました。
3時就寝からの6時起床で、上司へメールしたのは6時15分頃でした。
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2021年5月19日
早朝勇気を出して、今のままでは体調不良になりそうだということを、弱音と共に上司さんへ言ってしまった。
今朝も食欲がなく、胃がもたれ、手が若干震えた。
本当にピンチであるときには、
何を言われてもインプットできず、
思考停止に陥り、
人に頼ることができなくなることに気づいた。
その後、マネージャーさんに伝えてしまうと、シニアマネージャーさんも含めて気遣ってくれ、23時になったタイミングで仕事を終わって良いと言われた。
特に今日はタスクをほとんど振られなかった。
もはや評価が最低ランクでも、生命には変えられないと思った。むしろ、低評価をつけていただいた方が、変な期待を持たれなくて済むとも思った。
一方で、今後も遅かれ早かれこのような状況に陥ると推測され、乗り越えていかなければ昇進が遅れるんだろうなと懸念を抱いた。
今後、シニアマネージャーさん、マネージャーさんからは仕事を振られることはないんだろうなと思った。
明日、本案件を続けられるかどうかを上司さんと相談するが、事実と所感を分けた上でキャリアの話をしたい。
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上司への相談の結果、本案件から抜けさせてもらうことになりました。
なお後から聞いた話によると、私が抜けた後2週間で
本案件はボツになったそうです。
お客さんは、もはやプロジェクト全体が崩壊していたと判断されたようですね。
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2021年5月26日
某建設会社の案件を脱退した。
終始、できないことばかりだった。
デスクトップ調査(特に海外事例)、議事メモ、話の理解、ファシリ、ヒアリング、スライドライティング、論点整理、ストーリーメイキング。
できたことは、浅い国内事例収集。
分析ならバリュー出せる、と私の所属部門長さんには伝えてしまったが、本当にそうなのだろうか。
いかに極めるか、本気で取り組まないと、また同じ過ちを繰り返してしまう。
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ここで気づいたことは、
本当に辛い時は、人に打ち明けることが困難ということです。
私の場合で言えば、早朝上司へのメールです。
その日までは精神的、肉体的にもつらく、
思考力も低下していました。
当時の日記も誤字脱字が目立ち一部修正しました。
一刻も早くこの状況を抜け出したいと思う一方、
上司へ報告したらキャリアが終わるのではないか、
もう仕事が任せられなくなるのではないか、
会社に居づらくなるのではないか、
と心配しました。
その結果、上司にもこの状況を言うことに対し躊躇していました。
もし周りに少し辛そうな人がいた場合には、
大丈夫?元気?と、声をかけてみてください。
そう聞かれた場合、私はこう答えました。
「大丈夫、とは言い難いですかねぇ」
「んー元気…なのかなぁ」
一回勇気を出して話してみると、
その後少しでも声をかけられると、つらさをポロリポロリと自分の口から伝えるようになっていました。
さて、こうしてなんとか某建設会社の炎上案件としては、終焉を迎えることとなりました。
これでようやく少しは楽なる。
そう思った私が間違いでした。
思いの外ダメージが大きかったことを思い知らされました。
炎上案件その2:某嗜好品会社
次に入った案件は、6月の初め。
先の案件を脱退してから1週間後でした。
同時に新人研修の某BIツールの講師をすることになったため、
並行して資料を作成し、講師として説明したりしました。
さて、案件内容としては、ダッシュボード構築支援です。
簡単に言えば、例えばコロナの人数を確認する際、
こういったものを目にしたことがあると思います。

こういう指標や数値を日々確認するためのWebアプリ
(これをダッシュボードと呼んだりします)を作るお手伝いです。
もう少し業務寄りに言えば、某嗜好品が、
今月はどれくらい売れたのか、
目標に対してどのくらいか、
シェアはどのくらいか、
といった数字を見ていくダッシュボードを作ります。
今回は弊社のあるメンバーの交代要員として参画するとのことでした。
今回のマネージャーは、昨年一緒に案件を共にしたことのある人だったので、
前回マネージャーよりはやりやすいと感じていました。
さて、上記の案件内容を説明受けた後、マネージャーからはこうも伝えられました。
まず、プロジェクト進捗具合を【晴れ、曇り、雨】でいえば、正直【雨】です。
前任者がお客さんの本番環境のデータベースを止めてしまって、
不信感を抱かれているステータスです。
序盤から不穏な空気を感じました。
お客さんは、部長とその部下たち、その他部署をふまえると計50人程度でしょうか。
関係者が多すぎます。
その中での私の担当は、ダッシュボード作成にあたり
「データに詳しい人としてどのデータベースからどのデータを使うのか提案すること、
データベースから数値をどうやって作成するか、実現可能性を考えること」でした。
例えるなら沢山いるシェフに対して、
冷蔵庫に大量にある食材のうち、どの食材で、何を料理するのか提案する、その料理は先月どのくらい売れたのか、
例えばカレーは作ることができるのか検討する、そんなイメージです。
皆さんはどこから手をつけるでしょうか。
私はまず、大量にある食材を把握する必要がありましたが、これに多くの時間がかかりました。
特大の冷蔵庫が複数あり、冷凍庫、冷蔵庫にパンパンに入った食材を一つ一つ把握するのは至難の業でした。
それらを把握した後、次は料理を検討しますが、
作る料理がコロコロ変わります。
関係者が多すぎる、すなわちシェフがたくさんいるからです。
カレーが食べたい
いや、やっぱりハンバーグ
いやいや、まずは簡単なうどんにしよう
業務要件がコロコロ変わるたびに、都度データを作成し、検証します。
複数人のシェフから、こうしたいああしたいと要求が次々やってきます。
ここで私は受け止めきれず限界が来てしまいました。
当時の日記から心理状態の変化を見てみましょう。
**********
2021年6月6日
明日から多忙が想定される
高い成果物、相手にとって意味のある仕事ができるかどうか不安
孤独感を感じず、チームで向かって、責任が分散したらいいなと思う
2021年6月7日
緊張してあまりぐっすりと眠れなかった
動悸というのだろうか
2021年6月15日
前日22時に布団に入ったものの、月曜、火曜ともに、朝方4時5時に心臓のドキドキで目覚め、トイレに行く。
その後眠れているのかいないのか分からず、7時に布団を出る。スマホを見ると少しドキドキがおさまる。
起きている時間帯は、時々軽い咳もでる。
要因はおそらく仕事のストレスからくる切迫感
2021年6月17日
今週は毎日5時に心臓のドキドキで目が覚め、深呼吸するもののおさまらず、何をすればおさまるのかわからない。
2021年6月25日
「正直議事録ひどいですね」
23時過ぎ、メンバーさんからのチャットで落ち込み、マネージャーに弱音を吐いてしまった。
・誤字脱字、口語で読みにくい→3回読み返し、文語で記載する
・同じ内容を繰り返している→質疑応答、結論、補足を記載する
・理解しないまま記載している→話が通るようにする、できないなら抜け漏れなく記載する
おっしゃる通り正論であり、質の低いアウトプットだった。
最終的に2時に寝た。
2021年6月29日
夕方のMTGで単純な質問に対して答えられず泣きそうになる
2021年6月30日
朝食欲なく、バナナ2本とウイダーゼリー、水を摂取
咳が出る
2021年7月1日
朝、頭痛と気持ち悪さ
休みなのにドキドキして、眠りの質が良くない
「助けて、助けて」と頭に浮かんでいる
2021年7月2日
3:30緊張、5:40,6:20ドキドキ、下痢気味、気持ち悪い
朝ごはんバナナ2本(水で流し込む感じ)、ウイダーゼリー、ヤクルト、パウンドケーキ1かけら(牛乳で流し込む感じ)
**********
日に日に精神が削られていく様子がわかります。
そして産業医と面談することになりました。
面談にあたり、勤務時間を整理することにしました。
記憶と記録を総合しているため、おおよその勤務時間になります。
産業医面談のメモ
・5月勤務…226H/18日(12.56H/日)
・6月勤務…261.5H/22日(11.89H/日)
メモできていない日もあったためもっと多かったと思いますが、多くの実働、残業を行なっていたことがわかります。
最終的に、心療内科にてストレス性の病気と診断され、薬による治療を行うことになりました。
受診の結果を受けて、二つ目の案件も脱退することとなりました。
苦しい限りです。
要因と今後の対策
こういったストレス性の病気は、要因としては人それぞれです。
私の場合は、期待値調整の失敗と、周囲の手助けの無さが要因だったと思います。
一つ目の案件では、私が苦手とすることをクライアントやマネージャーから求められ続け、
案件の最初にマネージャーと期待値についてすり合わせできなかったことで、
できないことを時間で埋めようとしてしまい、高ストレス下での長時間労働となってしまいました。
最初の期待値調整、つまりこれはできる、これはできないの範囲をあらかじめ決めておくことが肝要だったと反省します。
二つ目の案件では、期待値についてはすり合わせしておりました。
しかし困った時の相談役がおらず、自分だけで解決しなければならないと思い込み、
周囲の助けを求めることができなかったことが要因だったと考えます。
追い込まれると周囲が見えなくなってしまう傾向は、私だけかもしれませんが、
困った時に助けを求める勇気、周囲を巻き込む元気を持ちたいなと思いました。
良かったこととその後
この4ヶ月間で救いだったことは、メモを記入していたことです。
心理状態や、食欲、睡眠状態など、なんとか本音をメモしていたことで、
いざ健康状態が悪化してきた際、事実に基づいてお話しすることができます。
悪化している状態では記憶力も曖昧になってしまい、思考力も低下しているため、
こういったその時のメモが重要になります。
メモの重要性を知り、心理的なストレス緩和を目指して、
今後は4行日記をつけることにしました。
冒頭3行はその日良かったこと、ラスト1行は明日への願いを記入します。
これは以下の本に書かれていました。
「ストレスフリー超大全 樺沢紫苑」

さて、心療内科を受診後、長めの夏休みをいただき、
今週から仕事を再開しました。
薬による治療は継続しています。
体を壊してから初めて気づいた自分の限界と、
健康第一であることを実感した4ヶ月間でした。
こんなご時世だからこそ、人との繋がりといいますか、
ちょっとした声かけができると、世の中少しは明るくなるなと心から思います。
はまを
